最低限のくらしの営み方

高齢者の最低限のくらしとは

 

 

 

若い世代のワーキングプアも問題ですが高齢者のくらしについても問題があります。

 

 

数十年にわたって仕事を続け、やがて定年になり老人になってからの生活の頼みは、裕福な人は別ですが、一般的には預金と年金ということになります。

 

 

高齢者の生活の基盤を支える公的年金制度は、加入者の保険料拠出を前提として、年金加入者が老齢になったり、障害に該当したりした場合に、加入者に年金を支給して、最低限度のくらしを支えるための国の社会保障制度です。

 

 

本来、公的年金制度は国民全体の相互の支え合いの構造に基づいて保険方式によって国が運営している制度なので公的年金制度といわれています。

 

 

この制度の老齢給付金が高齢者の年金となるわけですが、この年金は生活費の中の7割以上を占めているのが実態のようです。現在、高齢者だけの世帯は増加しつつあり、息子夫婦との別生計が当たり前のようになってきていますから、この年金という収入源は非常に重要なものです。

 

 

ところがこの数年、福祉に対する環境が厳しくなり、老齢加算の削減や後期高齢者医療制度による負担の増加など最低限のくらしが脅かされつつあります。

 

 

こうした中で、現役世代の人たちは自己防衛という観点を重視するようになっており、民間の老齢年金の加入やアパート経営などにも乗り出して、積極的な対策を講じるようになりつつあります。

 

 

いずれにしても、無駄のない生活を普段から心がけていれば、たとえくらしが最低限になっても不自由は感じないかもしれません。