最低限のくらしの営み方

生活保護制度とは

 

 

 

働きたくても怪我や病気で思うように働けない場合、その生活は最低限のくらしはおろか、続けることが不可能になってしまいます。そんな事にはならないように国の決めた制度が生活保護制度です。

 

 

では、生活保護による最低限のくらしとはどういうものなのでしょうか。生活保護制度の概要を少しおさらいしてみましょう。

 

 

まずこの制度の目的ですが、現状、生活に困窮している国民を対象に、その困窮程度に応じた保護を行うというもので、最低限のくらしを保障するとともに、その状況から脱出させることを目的としています。

 

 

従って、働かない人を無条件に保護するといった制度ではけっしてありません。対象者は困窮した理由は問いませんが、資産や能力のすべてを活用しても生活が困窮している人です。

 

 

保護は、生活、教育、住宅、医療、介護、出産、生業、葬祭などに亘って扶助する構成で、これらの扶助によって、健康で文化的な生活をすることができるという最低限度の生活を保障する内容です。

 

 

各扶助の基準は厚生労働大臣が設定しますが、平成21年度の生活扶助基準の例では、東京都区部等在住の標準3人世帯(33歳、29歳、4歳)の場合で167,170円、同じく地方郡部等の在住で130,680円となっています。

 

 

これに加えて、家賃、医療等の実費相当が必要に応じて給付されるので、ある意味ワーキングプアの収入よりも条件が良くなることがよく話題にのぼっています。